No.9管理規約改ざん(総会招集権を削除)

🟡 3行でわかる要旨

大京アステージは、通常総会議案において「組合員の総会招集権」を削除する重要な規約改定を、十分な説明を行わないまま決議にかけ、管理組合の民主的な意思決定を大きく歪めた。
この改定は、組合員の権利を著しく制限する内容であり、手続きの透明性・説明責任を欠いている。
問題発覚後も、管理会社は組織的な対応を取らず、責任回避の姿勢を示し続けている。

🔶問題の構図

本来必要な「特別決議」を回避し、住民の重要な権利(総会招集権)を削除した構図

① 管理会社(大京アステージ)が管理規約の全面改訂案を作成
 ↓
② 総会資料の末尾に「総会招集権削除」を記載(住民の目に留まりにくい構成)
 ↓
③ 総会では詳細説明なく「普通決議」で可決
 ↓
④ 本来「特別決議」(区分所有法第31条)を要するはずの権利変更が手続き的に回避
 ↓
⑤ 区分所有者の基本的権利が制限されたまま、事後も是正措置なし

1️⃣ 問題の発端

管理会社大京アステージは、通常総会議案として「管理規約の全面改定」を提案。
その中に、特別決議が必要なはずの「組合員による総会招集権の削除」を含め、しかも議案説明書の最終ページなど、目立たない部分に記載。
当日総会では議案詳細の説明が不十分なまま、承認決議を得た。


2️⃣ 具体的事実

  • 区分所有法第31条に基づく特別決議を経ず、普通決議で実施された。
  • 議案説明書での説明不足および重要事項の目立たない記載。
  • 管理会社は理事会側に正確な法的説明や助言を怠った。
  • 総会当日、質疑応答・詳細説明の場が設けられなかった。

3️⃣ 影響と被害

  • 組合員の正当な権利(総会招集権)が不当に奪われた。
  • 管理組合の意思決定の公正性・透明性が重大に損なわれた。
  • 住民間の信頼関係悪化、管理組合内での対立激化。
  • 管理会社の不誠実な対応に対する住民の不信感増大。

4️⃣ 証拠資料一覧

総会前理事会議事録(総会への上程の承認決議なし)

第31期通常総会の総会議案添付資料の管理規約改定詳細P84〜P102の中のP91の末尾にひっそりと削除案を盛り込む

  1. 総会議案書に削除案の記載なし
  2. 総会議案添付資料の管理規約改定概要にも削除案の記載なし
  3. 総会議案添付資料の管理規約改定詳細P84〜P102の中のP91の末尾にひっそりと削除案を盛り込む

当時の理事長(総会議長)は総会招集権が削除された事実を未だ知らない

本件の経緯と問題点を詳細にまとめ、経営陣の責任を追及するために提出した書面

 ・大京アステージ真島社長へ提出した説明書

5️⃣ 管理会社の対応・回答(大京アステージの回答の変遷)

大京アステージの回答の変遷一覧表より抜粋

No.不正行為項目(★印は当時の理事長と共謀)2025515初回回答(要旨)2025年5月23日再回答(要旨)

管理会社は「総会決議に基づくため問題ない」「人為的なミス」との立場を主張。

第2回面談記録:2025年3月18日 14:00〜16:00 喫茶屋らんぷ下津店 No.9管理会社による管理規約の改ざん

問題の重大性や組合員の不安に正面から向き合う姿勢は見られなかった。(担当者への真相究明のための調査を実施せず、ヒアリングのみ)

第3回面談記録:2025年4月18日 14:00〜16:45 喫茶屋らんぷ下津店 No.9管理会社による管理規約の改ざん


6️⃣ 管理組合の対応と提言

  • 管理組合としては、管理会社の説明責任・法的責任を問い直すとともに、当該規約改定の再検証を求める。
  • 今後は総会議案に関する第三者専門家の監査・レビューを導入し、透明性を高めることが不可欠。
  • 全国の管理組合にも、管理会社提案の議案を安易に受け入れず、詳細確認と住民合意形成を徹底することを強く呼びかけたい。

改訂履歴

2025年5月15日大京アステージ回答書

2025年5月23日大京アステージ回答書